動物病院でのペット医療トラブル

獣医療過誤相談室

獣医師に対して医療ミス?の疑問 相談内容・対応事例

HOME
獣医療過誤相談室申し込み
法律相談・訴訟代理人 弁護士紹介可能
医療ミス相談・対応事例
NEW ペット医療トラブル件数・地域分布
心に残った本
動物を看取るということ

獣医療過誤相談室へ届いた相談の中で、解決した事例からご紹介させて頂きます。
現在抗争中、まだトラブルが解決していない事例については、解決後の掲載となります。

獣医療過誤相談 事例8

(相談者 福岡県 女性M様)

福岡県 誤嚥疑惑で死亡したうさぎの事例
うさぎの歯の不正交合治療におけるトラブル。
うさぎの歯の不正交合はうさぎ症例トラブルの多くを占めます。
うさぎは薬剤に弱く、ストレスにも過敏に反応するとても敏感な動物です。
最近はうさぎをペットにする方が増えていますがエキゾチックアニマルの診療は一般の動物病院ではなかなか適切に出来ません。
適切な知識も無いまま診療、治療を引き受けた結果、トラブルを起こす獣医師が後を断ちません。
しかしこれらのエキゾチックアニマルの診療、治療に関するトラブルは、それらの現状を認識しない飼い主側にも責任の一端があるとも言えそうです。



先日、ペットのうさぎを医療ミスと思われる事故で亡くしました。

亡くなる2〜3日前からウンチの出が悪くなり前にもたびたびあったので軽い気持ちで薬をもらおうといつもの病院と違う近所に出来た新しい病院へ連れて行きました。

連れて行き状況を説明しワラを食べなくなったことキャベツやにんじんなどはよく食べるがウンチが前々日は70個、前日は40個と少なく(当日は朝から40個、病院で4個した)頬の部分をさわると痛がる旨を伝える。
先生は器具を使い口の中を見ると1本の歯が外向きに生えているのでそれが頬を傷つけ炎症をおこしているとのこと。
頬が痛くワラが食べられないので繊維質が少なくウンチが出ないのだろうとの説明。
麻酔をかけて歯を削りましょうということになった。
麻酔をかけて歯を削るのは前のかかりつけの病院でも何度かしているので軽い気持ちで同意書にサインをし(控えはもらえなかった)その日は祝日で病院が5時までということなので5時に迎えにくるように言われて預けた。

夕方迎えに行き奥の方から連れてこられたうさぎを見てびっくり!

腰も立たないほどヨロヨロし目も半分以下しか開いておらず毛も抜け飼い主のわたしさえわかってないようだった。
まだ麻酔が切れていないからかもしれないと説明し麻酔にはリスクがあると。
麻酔の量に間違いはないかと問うと通常うさぎに使う量だと言われた。

鼻と口からは緑色のものを吐いており先生の説明では「術後ペレットを与えたら食べたので」との説明。
朝、引き渡すときにペレットは与えてないと伝えていたのに。
その後は先生は黙り込み明らかに動揺している。
どうするつもりですかと聞くとこのまま一晩あずかり腸の動きをよくする点滴を打ち様子をみるとのこと。
なぜ吐いているかとの説明には「おなかいっぱいで入らないので吐いているのだろう」とのこと。
レントゲンは撮ったのかと聞くと今から撮るとのこと。
レントゲンを撮ってもらうとやはり胃と腸には食べ物が詰まっていた。
大丈夫かとの問いには全力をつくしますとは言うものの口数は少なく動揺している。
これは信用できないとカルテとレントゲンをもらいかかりつけの病院に転院することにした。
転院先の病院には先生の方から電話を入れてもらった。
料金を払う際には抗議したもののカルテとレントゲンの入った封筒を払わないと渡してもらえず結局24000円もの料金を支払わされた。
転院先の病院ではいつもの先生が「構造上うさぎが吐くことは考えられない。覚醒してないのに食べ物を与えたので誤えんしてしまったのではないか」との説明。
ヨロヨロしているのはまだ麻酔がきれてないのかもしれないとのこと。
むこうの病院からfaxがきていてそれにはガス麻酔の前に鎮静剤を打ったとのこと。
持ってきたレントゲンをみてもらう。
肺に入っている可能性があるとの説明。
今後はやはり腸を動かす点滴をして様子を見るしかないとのこと。
クリニックには犬がいて吠えているのでうさぎにとってはそれ自体がストレスになって悪くなる可能性があるので連れて帰った方がいいといわれたけれど依然変わらない状態のうさぎを連れて帰っても一晩中見張っているわけにもいかず(生まれたばかりの子供がいるので)結局預かってもらうことになった。
朝方状態を確認するとウンチもでているし呼吸は荒いもののちゃんと歩いているのでうちに連れて帰ってもいいとのこと。
呼吸は2〜3日で治まるだろうとのことだった。
腸の働きをよくする薬と抗生物質をもらって帰る。
家ではウンチは相変わらずでずおしっこもでない。
走ったり歩いたりはできるものの呼吸は荒いまま。
目は1/3位にしか開いていない。
一応わたしはわかるようだった。
先生の説明を信じて腸の働きをよくする薬を与え様子を見ることにした。
いつものようにベビーベッドの下に入り過ごす。
深夜少しうろうろしベビーベッドの枠に寄りかかるように目を閉じたので眠いのだろうを思いそれにしても体制がきつそうなので腕に抱いて一晩寝かせてあげようと抱き上げる。
寝る準備を忘れていたので主人に変わってもらい主人が抱き直そうと床においたらぐったりとして呼吸もあやしくなっていた。
慌てて病院に電話(夜は留守電に入れ後から電話がかかってくる仕組みになっている)。
急いで抱き上げたが体を引きつらせそのまま呼吸が止まってしまった。
直後、病院から電話で間に合わなかった旨を伝える。
覚醒もしていないのにペレットを与えたことで誤えんしてしまい呼吸困難を起こしてしまったのではないかと思っています。
それにくわえ容態が悪いにも関わらず連絡もしなかったことや謝罪の言葉も態度ことがとても頭にきています。
これは医療ミスじゃないんですか?




獣医療過誤相談室 管理人の野上さやかです。
獣医療過誤相談室へのメールを受信致しました。

当サイトのアドバイザーの獣医師に転送します。
アドバイザーの獣医師の回答は通常診療を行いながらのボランティアですので、 ご返答には多少お時間がかかることがありますのでご了承下さい。
回答が到着次第送付致しますのでしばらくお待ち下さい。

> 呼吸は2〜3日で治まるだろうとのことだった。
> 腸の働きをよくする薬と抗生物質をもらって帰る。

この抗生物質の薬剤の名称は何でしょうか?

また吸入麻酔に使った薬剤名と鎮静に使った薬剤名は何でしょうか?
それぞれ投薬名と投薬量も教えて下さい。

麻酔の覚醒が完全にしていないうちに食事を与えたことによる誤えんの可能性があります。
先日、とありますが、いつのことでしょうか?
うさちゃんのご遺体はどうされたでしょうか? まだありますか?

誤えんであれば解剖をすれば肺から異物が見つかると思います。

誤えんであれば、呼吸困難に陥り、場合によっては肺炎などを起こし回復しなければ翌日などに衰弱して亡くなることもあります。

ただ解剖をしないとただ可能性がある、というだけでそれを証明することは出来ません。

また、
> 「術後ペレットを与えたら食べたので」との説明。

とありますが麻酔から完全に覚醒していない子が自分から餌を食べることは考え難いと思います。
もしかして強制給餌をしてはいないでしょうか?
ペレットをふやかしたものなどをスポイトなどであお向けにして強制的に与えたりしても誤えんを起こしますし、あお向けにしなくても完全に覚醒していない子に与えれば起こす可能性があります。

獣医療過誤相談室 野上さやか




お二人の獣医師さんと獣医療関係の方が回答を下さいましたのでご送付致します。
参考にして下さい。

犬猫以外のエキゾチックアニマルはその体の構造も犬猫とは大きく異なり、適正な処置を施せる獣医師は少ないです。 ペットとしては最近になって飼われだしたものなので、うさぎを始めエキゾチックアニマルに関する獣医療は犬猫以上に遅れています。

当サイトのアドバイザー獣医師もエキゾチックは苦手な方もいらっしゃいますので、その点を何卒ご了承下さい。

またそのうさぎさんは何歳だったのでしょうか?

麻酔のリスクは他の犬猫より高く、また麻酔だけでなくうさぎは薬剤にも非常に弱い動物です。
そのため、通常、犬猫に大丈夫だからと言って安易に使うと、思わぬことになってしまいます。
麻酔自体が体に負荷をかけ、そして麻酔は高齢になればなるほどリスクが高まります。
高齢のうさぎさんは麻酔をかけただけで耐えられなくて命を落とす子も少なくありません。

そしてストレスにもとても敏感で弱いです。

うさぎは耐久力もあまりないので、一度具合が悪くなってしまうと、快復の希望は薄いことが多いです。
うさぎはその特有の体の機能で、体が辛くなると自ら心臓を止める成分を分泌します。
そのために重篤な状態になるとあっけなく死んでしまうのです。

恐らくですが、後から転院した獣医さんのおっしゃる通り、誤えんによって体調を崩し、死に繋がった可能性がありそうです。

うさぎは猫などと違い、吐くことが出来ないので飲み込んだ毛が胃につまり毛球症になることがよくあります。

しかし、自ら吐こうとして吐くことは出来なくても、胃が食べ物を受け付けない、呼吸困難などの体の拒絶反応や異常によって吐き戻すことならあると思います。

口に押し込んだ餌を無理やり飲み込もうとして誤えんをしてしまい、気管に入って呼吸がおかしくなってしまいそのまま衰弱してしまった。
もしくは肺にまで異物が入り込んでしまった可能性もあります。

それから一度胃まで到達した食べ物が胃の拒絶反応によって吐き戻され、それが喉元で詰まり結果、誤えんの状態になってしまった、
なども考えられると思います。

うさぎは確かに吐き難い動物ではあるが絶対に吐かないことは無いです。
最初に飼って、7年前に5歳で死んだうさぎが吐いたことがあります。
この時は、夜中にうさぎが急に狂ったようにぐぉーーと叫びながら暴れ回り、 寝ていた私が驚いて電気をつけて見たところ、口から嘔吐物を出していました。
次の日、動物病院に行って説明をした時に、それは多分、胃から吐き出された嘔吐物が喉元で詰まり鼻への管に詰まるかなにかして呼吸が出来なくなったから苦しくて暴れ回ったのだろう、と言われました。
それが絶対に正しいとは言えませんが、もしそうであれば、同じ状態が起きた可能性もあるように思えます。

睡眠中は体の内臓も休んでしまうので機能が低下します。
そのため起きたばかりや、睡眠途中で無理やり起こされたりすると、体の内臓の機能は回復せず、 まだ眠った状態です。
その状態の時に、無理やり食事を取ったりすると、胃が受け付けず吐き戻してしまうことがあります。
麻酔をかけた時も同じ状況が起きると思います。
覚醒が悪ければ、尚更だと思います。
そして健康な子であればならない状態でも、弱っていればなおさらです。

きちんと覚醒しないうちに餌を食べさせたこと。
さらにきちんと覚醒しなかったのであれば麻酔の手法にも問題があったかもしれません。

検死のデータや麻酔などの薬のデータがありませんので、これらの可能性がある、というお話しか出来ないと思います。

また、追加のコメントが来ましたら、ご連絡致します。

うさちゃんのご冥福をお祈りします。

獣医療過誤相談室 野上さやか



ウサギさんなどのエキゾチックは苦手です(すいません)。
日常の診療では整形外科は行っていますが、通常の診療はなるべくお断りをするようにしています。
(歯は削っています)
ですから、あまり適切なコメントは出せない可能性がありますのでご了解ください。

ウサギさんの臼歯の過長はよく経験していますが、治療のためには麻酔下での切削が必要な場合が多く最終的にはこの麻酔で命が失われる可能性が高いことは良く知られています。
(歯科研究をしている友人は、『いつかは麻酔で死んでしまうことになりますが、削ってあげないとすぐに命が危なくなります。如何されますか?』と聞いてから治療に入るそうです。)
そうして考えると、飼い主さんにとってはいつものこと、と簡単に考えて治療を依頼されているようですがこの処置は犬や猫に対する麻酔と比べてリスクが高いことは認識する必要があると思います。

今回、獣医師は、おそらく開業したてで経験が無いままに処置してしまった、ということなのでしょうか?

成書にはウサギの麻酔についての薬用量が記載されていますから、それをみれば麻酔をかけることは可能です。

よく使われる鎮静剤には塩酸メデトミジンや塩酸キシラジンなどがあります。
また麻酔薬はイソフルレンなどの吸入麻酔薬を使用することもありますが、ウサギさんは気管挿管が非常に難しいし気管を傷つけるリスクも高いので多くの場合でマスクでの維持麻酔が選択されていると思います。
前述した鎮静剤は拮抗約としてアチパメゾールという薬がでていますので、麻酔が遷延することは通常であれば経験することがありませんが、アチパメゾールを使わなかったか、使用量を間違えている場合などに覚醒が悪くなることはありえます。

飼い主の方からの文章では、お迎えに行かれた時点でかなり状態が悪いようですので、その時点で救命は難しかったかもしれませんね(前にもいいましたがウサギさんは得意ではないので、無責任な印象です)。
誤嚥が原因であるとすると、麻酔手技に問題があり、覚醒が甘いままに口腔内に食事を押し込んだことは可能性としてはありえると思います。

獣医療過誤相談室アドバイザー獣医師



死因がよく分からないとしか言えないですね。
無理矢理食べさせると誤嚥する可能性はありますが、 無理矢理食べさせる必要があるとも思えない以上、 そんなことをするかな?といった感想です。

ウサギは一般的には吐かない動物です。
ウサギが吐くときは、すなわち死ぬときであることが多いです。
病院で元気にしていたというのが、本当かどうかは本人以外分かりませんが、 ウサギは急変や急死の可能性のある動物であり、 そこのところをしっかり伝えていなかった、説明不足が話のこじれた一番の原因であると思います。

「今までは麻酔をかけても全然平気だった」ように見えたかも知れませんが、 今回は不運が重なってそうなった可能性もあります。
繰り返しになりますが、ウサギの診療は病気になっている時点ですでにハイリスクであり、 「大丈夫ですよ」とは、口が裂けても言いません。
もっとも、それはどんな症例においても言ってはいけない言葉ですが。

麻酔中、麻酔後に何があったかは術者のみが知る、といったところですが、 口の中を処置したなら、その後無理に食べさせなくても、 自然に食べ始めるまで待てばいいのではないかと、個人的には思います。

一方、ウサギはストレスに弱く、痛みや何かしらで弱ると、 ガタガタっと体調を崩す動物です。
今までは、幸運にも予後が良かったけれど、 今回はたまたま運悪く状態が悪くなっていてしまっていた、 と言う可能性も否定はできません。

お話を突き詰めて考えてみると、 獣医さんの説明の不備の方にまず問題があるのではと思います。

ウサギは予測しにくい予後となる可能性が十分に考えられる動物です。
まず、そのことを伝えなければならなかったのではと思います。
極端な話、爪切りをした後、食欲不振になり死んでしまったという話も聞いたことがあります。

明らかなミスがあったのであれば話は別ですが、当の本人にしか分からないかも知れません。

獣医療過誤相談室アドバイザー獣医師



メール届きました。ありがとうございます。
残念ながら遺体はもう荼毘にふしてしまいました。
あのままの姿を見るのがあまりにも辛くて…。
遺体はないのですが、預けるときに病院で撮ってもらった元気な時の写真(小さいも のですが)があり翌日退院してきたときに家で数秒ですがビデオを撮りました。
それでは証拠にはなりませんか?
また頭と胸から足にかけてのレントゲンも手に入れることができると思います。
それではだめですか?
目は虚ろで呼吸は鼻を精一杯広げて荒くしており口は半開きのまま固まったような状態でした。
見ているだけで胸が引き裂かれそうでした。
そんな風にしてしまった医者が憎いです。
まだ4歳だったのでまだまだ元気に走り回っていたはずです。
何とかあの医者から医療ミスを認めさせうさぎに謝罪させたいです。
お力添えをよろしくお願いします。
それと最後に多くの水を飲みました。
これも肺炎の症状でしょうか?



誤嚥や誤嚥性肺炎で、「水を大量に飲む」という症状は無いようです。

水を大量に飲んだ、ということは、誤嚥や誤嚥性肺炎であったかそうでなかったか、ということとは無関係のように思えます。

誤嚥
http://www.net-dental.co.jp/kaigo03.html

しばしば誤嚥性肺炎が致死的となります。
液体よりも固形食の嚥下困難が特徴的で、誤嚥を伴うことが多いと考えられています。

”誤嚥、誤嚥性肺炎は液体よりも固形食の嚥下困難が特徴的”とあります。

恐らくですが、最初に例えば誤嚥、それが誤嚥性肺炎に進行してしまったとして具合が悪くなり食べ物を食べられなくなって、そのまま上手く食べられない状態が2,3日続いたような感じではないでしょうか?
固形物は食べられなくても、液体なら飲み込み易いのでそれで水をたくさん飲んだのでは無いでしょうか?

うさぎは草食動物で常に何か食べて腸を動かしている動物ですから、1日食べられないと命に関わる状態になることもあります。
そのためにうさぎの腸は他の動物に比べて巨大なのです。
腸が動かなくなった状態で時間が経つと、動かない状態で腸が癒着(固まって)しまい、一旦そうなってしまった後では食べ物を食べても腸が動かなくなってしまうのです。

最初の病院での獣医師の説明に、

> なぜ吐いているかとの説明には「おなかいっぱいで入らないので吐いているのだろう」とのこと。

この答えにはかなり疑問を持ってしまいます。

> レントゲンは撮ったのかと聞くと今から撮るとのこと。
レントゲンを撮ってもらうとやはり胃と腸には食べ物が詰まっていた。

また、レントゲンを撮って胃と腸には食べ物が詰まっていた、とありますが、麻酔から完全に覚醒もしないうちに無理やり強制給餌してはいないのでしょうか?
先日のお返事にも書きましたが、麻酔から完全に覚醒もしていない動物が自ら餌をばくばく食べることなど考えられないと思います。

うさぎさんはまだ4歳でしたか。

リスクはあると言っても、きちんとした処置を施せば亡くなることは避けられたのではないか、と思います。

>それと最後に多くの水を飲みました。これも肺炎の症状でしょうか?

誤えんで水をたくさん飲んだ、という話は聞いたことは無いです。

頬が痛くて食べ物が食べられない時など、空腹を紛らわせるために水をたくさん飲むことはあると思います。

誤えん、もしくは肺炎の症状で、水を大量に飲む というのがあるか獣医師に聞いてみます。

ただ、どれも可能性、というだけで、遺体の解剖をしてそれを裏づけ無いと、証拠とすることは出来ません。
しかしそれでも可能性をぶつけて、やれるだけのことをやった方が良いと思います。
うさちゃんの死を無駄にしないためにも。

またその獣医師によって同じことが繰り返されないように。

獣医療過誤相談室 野上さやか



飲水量と誤嚥性肺炎とは僕も無関係ではないかと思います。
発熱があって飲水量が増えることはあるかもしれませんが、、、

獣医療過誤相談室アドバイザー獣医師


 
ウサギは、エキゾチックアニマルの中でも厄介な動物で、治療は難しいんです。
使える薬も限られていますし、何より、その極端に神経質でつかみ所の無い性格が診療の壁です。
当院の先生も、まだフェレットやハムスターの方がやり易いと言います。
犬や猫のように、具合の悪さを表面に出すわけでもないので倒れこんだら、即、死につながる動物ですよね。

今回のお話では、何が原因か?
正直わかりません。
肺炎では?と言ってましたが、レントゲンで肺炎の兆候があったとは書かれていません。
呼吸が荒いのは、お腹が苦しかったからなのか?呼吸が苦しかったからなのか?
検査結果がないので何ともいえませんね。

確かに、覚醒していないのに食べ物を与える
(しかも消化の悪いペレット)事は、問題だったと思います。
しかし、果たしてそれが、死につながったものなのか?
は解剖してみないと断言できないと思います。

転院先の、元々通院していた病院の先生が翌日帰宅させたのは、やはり、ウサギ独特の性格にあると思います。

騒音に慣れていないウサギの場合、ストレスで死ぬ事も珍しくありませんから 他の患者さんの鳴き声に驚いて、体調を崩すよりは良いと考えたのではないでしょうか?

死ぬ前に大量の水を飲んだ事に関しては、意味不明です。
誤飲や肺炎で、多飲する話は知りません。

最初の先生の処置に、問題があったとは思いますが、断定するのは難しいですね。
ただ、亡くなってしまった事には変わりないので、執刀医に連絡して謝罪をもらう事は出来ると思います。

それと、飼い主さんにも責任があると思います。
ウサギはデリケートなペットです。
知らない病院へ行って、軽い気持ちで手術を受けるのはどうかと思います。
犬や猫だったとしても、緊急でもない限り初めて行った、開業間もない病院で手術をする事は無謀すぎると思いますよ。
「麻酔を掛けて歯を削らないと」と言われた時に、なぜ、「検討します」と言って元の病院へ行かなかったのでしょう?
結果としてウサちゃんは亡くなってしまったのですから、飼い主さんの判断ミスもあったと思います。

獣医療過誤相談室アドバイザー
動物病院経営兼動物看護士



先日からお世話になっています。
転送先の病院からカルテが欲しい旨を電話にて伝えたところ担当医ではなく院長が出てきて”医療ミスでは無い”というニュアンスの話しをされました。
カルテは快くコピーをくれたものの抜けているように思います。
それは転院してきたときの状況が全く書かれていないからです。
やはり同業者を気遣ってのものでしょうか。
また原因となった病院のカルテとレントゲンは転院した翌日早々と医者自ら取りに来たとのこと。
またその病院に電話を入れカルテとレントゲンが欲しい旨伝えたところ「病院内で見ることは出来るが持ち出しはできない」と言われてしまい結構言い合いましたが断固として譲ってもらえず今だ入手できてない状況です。

カルテにはPP0.3ml/sc、HART70ml/scと書かれています。
多分注射のことではないでしょうか。
もらった薬はPP1g、ベイトリル2gです。
転院したときに前の病院から送られてきてたFAXがあります。

PM12:00ごろ
ドリカム5mg scにて投与

PM12:10ごろ
鎮静状態になったので導入ケースに入れインフルレンにて導入
その後、インフルレンマスクにて維持し処置中はマスクをはずし覚醒してきたらまたマスクでインフルレンマ スクを吸入させるという方法で上顎臼歯の過長の切除処置を行う。
バイトリル0.6ml sc ブリンペラン03ml

12:45ごろ
処置終了
麻酔を切りしばらく酸素をマスクにて吸引させる

1:40ごろ
麻酔の覚醒が悪くなかなか起立できなかったが起立可能になり入院ゲージ に戻す

4:40ごろ
入院ゲージの中でだいぶ動き回るようになったのでペレットを与えたとこ ろ一粒勢いよく食べるがその後15分位してから嘔吐。水様の緑色もの。

以上がFAXに書かれていていたものです。
読むだけで吐き気がします。
「勢いよく動き回る」?
わたしが5時頃迎えに行ったときには腰が立っていなかったんです。
ボロボロの状態でした。
勢いよく動いていたとは考えられません。

新聞等で人間の医療ミスのことを取り上げる記事をみてもかなりに難しいと書いてあ りますが、動物も一緒なんですね。
悲しいです。
水を大量に飲んだことについて補足です。
ウサギ用の水入れ(先にボール見たいのがついていてそれを下でコロコロなめると水が出てくるもの)だと舌がうまく使えないらしくて飲むことが出来ずお皿に入れてあげると飲むことができたようです。
なので多分前日から水を飲んでなかったのかもしれません。
食事はキャベツを与えたりにんじんやリンゴを与えたりしていつもよりは量的には少ないのですがボチボチ食べていました。
こんな医者が今だ反省もせずにいるなんて…。
電話で亡くなったことを伝えたときも何も言わなくてとにかくレントゲン等は持ち出せないとの話だけでした。こんな病院に連れて行ってしまった自分が情けないというか馬鹿なことをしてしまったとうさぎに申し訳ないです。
なんとかなりますか?



獣医療過誤相談室の野上です。

今回2名の獣医師の回答が返って来ていますが、以前にもお話しましたが、 うさぎをはじめエキゾチックアニマルというのはペット医療という中では、特異な位置にいます。

日本の獣医大学では殆ど臨床の授業は無い上に、あったとしても辛うじて犬猫のみ。
卒業後の臨床研修などでもエキゾチックアニマルの症例に当たることはなかなかありません。
つまり、うさぎをはじめエキゾチックアニマルの診療と的確に出来る獣医師は現在、殆どいないというのが現状です。
うさぎに対しては症例経験が少ないため、推測が困難なことを予めご承知下さい。

そのため、うさぎの診察には、飼い主が獣医師、動物病院を選ぶにはより一層の注意と努力が必要です。

状態が悪いことに気が付かず、麻酔をかけた。
覚醒が悪い状態で餌を与えた。

問題になると思われる点がいくつかあると思いますが、うさぎちゃんのご遺体が無く、レントゲンが手に入らないとなると、推測を裏付ける証拠がありません。

今回の事例では、麻酔による、もしくは麻酔が覚醒しきらないうちに食事をさせた、などによる誤嚥の可能性が疑われるということですが、肝心の資料、レントゲンの提供が拒否された、ということですので、 もしこの資料を手に入れて、何があったかを明確にするには、法的な措置、「証拠保全」という手続きによってカルテの保全を行うしか方法がありません。

弁護士を依頼するのが確実です。
ただし、証拠保全に向かう直前には、該当の動物病院へ連絡が入りますので、現場に到着する時間までの間に改ざん、破棄する機会はあり、完全なものを保全出来るとは保証出来ません。

相手の獣医師が提供を拒んだ、ということであれば、残るはその手段しかありません。

当サイトでは、獣医療過誤に対する法律相談を受ける弁護士をご紹介していますので、一度相談してみることも一つの手段だと思います。

また、先日、気にしておられた水をたくさん飲んだということについてですが、やはり死因とは無関係だと思います。
獣医師の方からもそのような回答が来ています。
ただ、誤えん性肺炎を起こしていて発熱があった場合、水を欲した可能性もあるかもしれない、ということでした。

今回頂いたメールの中に、「ペレットを一粒勢いよく食べた」とありますが、レントゲンでは胃と腸に内容物が映っていたとのこと。
一粒二粒食べたところで、胃と腸に内容物が現れることは無いように思えます。

ただし、レントゲンが手に入らない以上、単なる憶測に過ぎませんが。

獣医療過誤相談室 野上さやか



レントゲン、カルテの開示を断るというのは、気になるところですが。
麻酔の導入で使われているドリカムはドルミカムかドミトールかどちらかのことでしょうか?

ドルミカムは塩酸ミダゾラムの商品名で、この薬をウサギに使用する場合の薬用量は 1mg/kgを静脈内投与するか、げっ歯類として5mg/kgを静脈内投与するとされているようです(プラム動物用医薬品ハンドブックより)。

ドミトールも塩酸メデトミジンの商品名で、こちらの薬用量は0.1〜0.5mg/kg筋肉注射または皮下注射で中程度から非常に深い鎮静、呼吸および循環器系の抑制の可能性があるので全身状態の悪い個体への使用は避ける(ウサギの内科と外科マニュアル)とされています。
塩酸メデトミジンではアチパメゾール(アンチセダン)という拮抗薬が使われていて、この薬を使えば5〜15分以内にメデトミジンの効果は失われます(鎮静からすっかり覚めます)。

ウサギさんの状態からは麻酔に関連したトラブルが予想されると思いますので、例えばドミトールが使われていて覚醒が遅延していたのであればアンチセダンを使ってから食事を与えるなどの処置が行われる必要があったかもしれません。
ただし、主治医の獣医師が資料の提供などに協力的では無い以上、飼い主さんが覚悟を決めて証拠を得ることをしない限り難しいかもしれません。

最後に以前も言ったことの繰り返しになりますが、ウサギの臼歯の過長は処置をしなければ命が失われる危険性のある状態ですが、麻酔をかけて処置を行うことによって処置中に命が失われる危険性が必ずあるということです。
飼い主さんは、おそらくこのことを自覚していなかったのではないでしょうか?

獣医療過誤相談室アドバイザー獣医師



うさぎさんの臼歯の切削は僕も毎週のように行なう処置ですが、毎回怖い処置です。
しかも高齢のうさぎさんに多いのは当たり前なので、その分とてもとても気を遣います。
最短で2週間に1回になることもあり、繰り返される処置の中で命を落とした子もいらっしゃいます。

今回のケースは、相談者の方、普段かかっていた動物病院、新しく行かれた動物病院全てに それぞれの「疑問」があります。

そしてやはり、インフォームドコンセントの不足です。
今回の場合は、ご家族の方が不正咬合についてあまり知識をお持ちでなかったことも、 不幸を招いているかもしれません。

麻酔量は間違いようが無いと思います。
ドルミカム(ミダゾラム)にしろドミトール(メデトミジン)にしろ、うさぎさんには教科書レベルの範囲を超えないものでしょう。

そして、一応、「うさぎは吐きます」。
確かに「吐きづらい構造」をしていますが、お亡くなりになる直前でなくて、元気なときでも嘔吐できます。
ただし、犬や猫や人のように吐くことは稀で、それがゆえに麻酔処置の前であろうとも、加えて低体温の心配も踏まえて絶食は行わないと思います。
誤嚥に関しては経験が無いのでなんとも言えません。

>レントゲンを撮ってもらうとやはり胃と腸には食べ物が詰まっていた。

うさぎさんは、たいてい常に食餌が胃に入っています。
牛と同様に常に食べ続けなければいけないからです。
おそらく絶食はしていないでしょうし・・。
ということは、麻酔処置で消化管の動きが遅くなったと考えると胃の中に食餌と思われるものが入っていても不思議ではありません。
むしろ、空っぽの胃袋がうさぎさんで見られるようならば、そのほうが危険だと思います。
他には覚えていればですが・・・もしかしてその写真で胃内容は十分なのに盲腸内容が無い、もしくは胃や盲腸にガスがたまっているとしたら胃や盲腸の停滞(噴門狭窄・毛球症・盲腸便秘など)が併発してた可能性もあるかもしれません。
特に噴門狭窄は、急変することもあります。
すると、不正咬合があってこれを放置したことが腸管の動きの停滞を招き、そこへ麻酔処置を行なったことでよりその重篤さを増した可能性も考えられます。

> 転院先の病院ではいつもの先生が「構造上うさぎが吐くことは考えられない。覚醒してないのに食べ物を与えたので誤えんしてしまったのではないか」との説明。ヨロヨロしているのはまだ麻酔がきれてないのかもしれないとのこと。

全てが「かもしれない」&「・・・ではないか?」ですよね?
しかも、先ほども書きましたが、今現在のうさぎ学ではうさぎが吐かない動物であるとはなっていないのは先ほども記したとおりですし、自分を守るためなのかもしれませんが予測で物事を決め付けるのはいかがかと思います。
しかもご家族が切羽詰っている時に・・・。

>肺に入っている可能性があるとの説明。

確かにうさぎさんは肺が小さくて、肺活量も少ないため読影が困難な場合もありますが、証拠もないのに「可能性」で話してしまうことにも疑問を感じます。

それでは、もし自分がこの患者さんをこの時点で診た場合にどうするか・・・ですが、ここのヒントだけで書かせていただきますと・・・

まず「うさぎは吐くことがある」ことを説明します。鼻からも吐物が出ているのであればノドの作りからも消化器からの嘔吐である可能性が高いです。
で、嘔吐が何故起こるかというと、食べ過ぎたからというよりは、消化管の動きの悪さに起因している可能性が高いと話します。
しかし、この時点で最も怖いのは呼吸器疾患です。
うさぎさんの呼吸器の異常は常に死と背中合わせです。
先ほども書きましたが肺が本当に小さいからです。
処置としてはまず、このうさぎさんの容態にもよりますが、少しの保定が可能ならば、そのまま腕の血管へ、無理ならば耳の静脈へ留置針という柔らかい針を入れて、いわゆる血管確保をします。
(昔は、耳の静脈をいじると耳が腐るといいましたが現在はそんなことはなくて重要な血管確保のルートとなっています。)
その際に呼吸が苦しくてマスクを嫌がらないならば、酸素吸入を始めます。
気管挿管はうさぎさんの場合咽頭けいれんを起こしやすいと思われるので行なわないと思います。 そして点滴を流して脱水させないようにします。
もしかすると腸管を動かすお薬を持続点滴に入れるかもしれません。
同時に酸素室に入っていただきます。
食餌は自由に取らせます。
炎症を抑えるような注射などをするかもしれません。
もちろん、あらゆるストレスは考えられますが、死んでしまいそうな時に移動するこ ともストレスです。
同じストレスならば医療のもとに置くか、自宅で介護するかはもちろんインフォームドします。
その上で呼吸の状態を見ながら、少しずつ酸素を通常に戻すなりします。
その途中で血液だとかレントゲンが撮れそうならば実施するかもしれません。

それといつも患者さんに言うのですが「獣医師を信じてはいけない!僕も含めて。なぜなら、動物は獣医師の前ではイイカッコをする。本当の姿はご家族さんにしか見せない子が多いから」って、なのでもしも自宅に帰るとなっても、様子の悪さを逐次報告させます。

>それにくわえ容態が悪いにも関わらず連絡もしなかったことや謝罪の言葉も態度ことがとても頭にきています。

という、意思の疎通のなさに問題があるように見受けます。
(繰り返し同じことばっかりですね・・・)

> 転送先の病院からカルテが欲しい旨を電話にて伝えたところ
> 担当医ではなく院長が出てきて
> ”医療ミスでは無い”というニュアンスの話しをされました。
> カルテは 快くコピーをくれたものの抜けているように思います。
> それは転院してきたときの状況が全く書かれていないからです。
> やはり同業者を気遣ってのものでしょうか。

う〜ん・・・どうでしょう。
同業者を気遣うならば最初の時点で、裏づけの無い発言をしないのが普通かと思いますが、いかがでしょう?
もちろん、普通ならば、翌日早々にレントゲンとカルテを取りに来た向こうの先生との間に何か密談があったのか?と考えるのは普通だと思いますし、このような誤解を招く行為は慎むべきだったかもしれません。

> 12:45ごろ 処置終了 麻酔を切りしばらく酸素をマスクにて吸引させる
> 1:40ごろ 麻酔の覚醒が悪くなかなか起立できなかったが
> 起立可能になり入院ゲージに戻す

覚醒までの時間が長すぎますね・・・。
1時間ですもんね。起立可能まで当院では通常10分はかから無いと思います。
本来はこの時点でご家族に連絡をすべきでしたよね。
「目覚めが悪いんだ!今すぐきていただけませんか?」と。

> 4:40ごろ 入院ゲージの中でだいぶ動き回るようになったので
> ペレットを与えたところ一粒勢いよく食べるがその後15分位してから嘔吐。
> 水様の緑色もの。
> 以上がFAXに書かれていていたものです。
> 読むだけで吐き気がします。
> 「勢いよく動き回る」?

> わたしが5時頃迎えに行ったときには腰が立っていなかったんです。 > ボロボロの状態でした。
> 勢いよく動いていたとは考えられません。

考えられます。だいぶ動くというのは勢い良く動き回るとは違います。
もちろん、なぜペレットを一粒あげてしまったのか・・・?
また、本当にあげたのか?
(嘔吐の理由をこじつけるための虚言の可能性も・・・?)
分かりませんが、考えられると思います。

非常に難しいですね。誰が悪いのか?
と考えれば、僕はいつものかかりつけの病院の獣医師→処置をした獣医師→ご家族・・・と思います。

まず、一般の方の多くは奥歯が伸びると命に関わる?
がつながらないですよね。
すると、それを教えていくのは獣医師のクライアントエデュケーション(患者教育とでも言いましょうか?)になるわけですよね。
奥歯が伸び続けることで起こる弊害・麻酔自体の危険性・繰り返し麻酔をかけることへの危険性・・・
しかし、処置をしない場合のもっと怖いこと・・・
もちろん4歳のうさぎさんを若いとおっしゃるご家族の意識も低かったので、これらのことが悪くまわってしまったように思います。

やはり十分な話し合いと、納得がいかないならば治療をお願いしない・・・
このことは全ての患者さんのご家族に分かって欲しいですね。
なんで、お金払って命令されなきゃいかんのじゃ!とか、
うちの子にする処置をなぜ自分が選べないのか?とか、
危険率の話とか・・・
獣医師だってただのオジサンだったりオバサンだったりするわけです。
そんなに恐縮しないで・・!って思います。

最後になりますが、

頑張ってください!
そして人を・・獣医師を信じる心をどうかなくさないで・・・
諦めないで欲しいです。

亡くなったうさぎさんについては、いかなる理由があっても憎しみ...というマイナスの意識とともに記憶に残すのではなくて、楽しかった日々・・・というプラスの気持ちとともにずっと覚えていてあげられるように

獣医療過誤相談室アドバイザー獣医師



メール読みました。
やはりうさぎのことは難しいようですね。
また麻酔のリスクを何度もかけているのだからと軽く考えていたのも飼い主として自覚が足りなかったのかもしれません。
やはり泣き寝入りしかないのかもしれません。
確かにうさぎは死ぬ直前まで元気にしているという話しは聞いたことがあります。
あの子もそうだったのかもしれません。
手術の前には必ず血液検査してから預けてましたし年に一回は健康診断をしてましたので健康には気を遣っているつもりでした。
が、逆にそれがストレスになっていたのかもしれませんね。
いつの間にかあの子をうさぎではなく人間と同様にみていたのかもしれません。
それだけにショックは大きかったのですが。
このサイトに出会えて色々と相談に乗ってもらって少し気が楽になりました。
残念ですが、今回のことはあきらめます。
弁護士さんに相談してとも思いましたが、あの不誠実な態度の医者相手だとまともにカルテやレントゲンが手に入るとも思えません。
そうなるともうどうしようもないですよね?
転院先の病院の方も(カルテを請求したときに)なんだかそっけないというか滅多にいない院長自ら電話口に出て「(死因については)何とも言えない」というようなことを言われるのであれば唯一の証言できるものまでもが口を閉ざすのであれば手の打ちようがありませんね。
最後に元気になったのはきっとうちに帰りたかったんだなと思いせめても最後息を引き取るときにわたしの腕の中であったことが救いです。
本当にありがとうございました。



野上です。

とても残念です。
お力になれず、本当に申し訳ありません。

私も10年以上のうさ飼いですので、うさぎの診療をきちんとしてくれる獣医師さん探しには本当に苦慮させられます。
私自身もずっとたくさんのうさぎを飼っていますが、今まで死んだうさぎは4匹。
やはり色々な動物病院で苦い思い出もあります。

うさぎを始めエキゾチックの診療を適切に行ってくれる獣医さんを見つけるのは本当に大変です。
日本は専門医制度も無く、専門医の看板は勝手に上げられます。
専門医を名乗る獣医師の殆どが、”自称専門医”に過ぎません。
マスコミの評判、自称専門医の掲げる看板は当てにならないのが実情です。
うさぎに対しても同様で、小動物、エキゾチックの看板を上げていてもその診療には疑問を感じるような獣医師も少なからずいます。

頼りになるのは飼い主さん自身の選択眼、それだけがペットにとって唯一のすがる道です。
どうか頑張って下さい。

日本の社会では、医療ミスに関しては、医療ミスの立証責任は被害者に課され、医療知識の無い被害者にとっては、「泣き寝入りしろ」と法律が定めているも同然だと思います。
加えて、裁判官には医療知識のある人間がおらず、中立の審査機関もありません。
関係者の中で医療知識を持つのは、被告である獣医師、医師のみ。

そして被害者側についてくれる医療者は殆どいないのが現状です。
医療者同士でかばい合い、口を閉ざします。
地域の中では、敵対するとやりにくくなることが多いからです。
獣医療の世界はとても狭く、風通しの悪い世界ですから、その地域の中で営業する獣医師にとっては死活問題になってしまいます。
被害者側に立ったり、真実を話したりする獣医師は場合によっては獣医師会を追い出されたり、悪口を言われ陥れられたりすることもあります。

こんな理不尽で、明らかな不公平が平然と今の社会の中でそびえ立っています。

そしてカルテは医療訴訟の中で裁判の行方を決める重要な証拠となるものとされながら、一方では医療者のメモとされ平然と破棄、改ざんがされています。

また正式な法的措置を取らない限り、当の被害者は見ることさえ許されない。
レントゲンもその他のデータ、資料も全てそうです。
何というルールなのだろうか?と本当に疑問を感じます。

そんな中で、例え、無力感を感じても、不快な思いをしても、被害に遭った皆それぞれが、出来ることを諦めずにこつこつと続けて行く事しか無いように思えます。

いざ、<医療ミス>に遭ってしまったら、被害者の力、思いが及ばない巨大な仕組みが前を阻みます。
ですから、まずは<医療ミス>に遭わないように、少しでも遭う可能性を低くするために獣医師選び、動物病院選びに必死になるしか無いのです。

話をして、その獣医師がどんな理路整然とした分かりやすい説明をしてくれるか、 その話の内容が信頼出来るものかどうかを判断するためには、飼い主にも少なからずの知識が必要になって来ると思います。

うさぎや小動物系についての雑誌や本なども最近はぽつぽつ出ているようですので、読んでみるのも良いと思います。

歯の切除にペンチを使う獣医師がいますが、私は個人的にはペンチでの切除をする獣医師はお勧めしません。
ペンチでの切除は歯の根元に無理な力がかかり、不正交合をより一層酷くしてしまうことが多いからです。
私であれば、ダイヤモンドヘッドを使って削ってくれる獣医さんを選びます。

歯の健康と胃腸のことを考え食事は牧草がメイン。
水はカルシウムが少ないものが良いです。
尿検査も簡単にキッド(ウリエース)で自分で出来ますから、それを使って行うのも良いと思います。
尿検査の試験用紙はマツモトキヨシなどで簡単に手に入ります。

こちらこそ、貴重なお話を頂きましてありがとうございました。

うさぎちゃんのご冥福を心からお祈りします。

また何かありましたらご連絡下さい。

獣医療過誤相談室 アドバイザー獣医師・獣医療関係者
管理人 野上さやか/協力スタッフ一同



メールありがとうございました。
早いものであれから一ヶ月近くたとうとしています。
今でもあんな病院に連れて行ってしまったこと飼い主としての知識がたりなかったことなど後悔することがたくさんあります。
残念ですがどうすることもできないということを受け入れこれからは彼(うさぎ)からもらったたくさんの思い出とぬくもりを大切に生きていきます。
野上さん、それからアドバイザーの先生方本当にお世話になりました。
ありがとうございました。
少しでも飼い主の方々が理不尽な医療ミスで悲しい思いをしなくていいように陰なが祈っております。
本当にありがとうございした。



ペットたちの寿命は飼い主の人間よりも短いものなので、多くの場合身近に接している命が失われる場面に遭遇しなければいけなくなります。
これは絶対にさびしいし、喪失感を伴うものだと思います。
そのときにもしも誰かに責任があると感じていれば、その人をうらんだり、怒りを感じることもあると思います。
けれども今回の飼い主さんのように、その子がいてくれたことで人生に大きな彩?を与えてくれたことを大切にされることはすごく良い事です。
当然 誰もがつらい時期なので、飼い主の方もつらくないわけは無いでしょう。
僕たち獣医師も、少なくとも自分が診ている子達に関しては同じ思いをさせないように気をつけて生きたいと思います
(すべての病気や状態を的確に診断、判断が出来るものではないので、時には力が足りなくて患者さんを失う場面がありますが、なるべく理不尽な命の喪失はさせないようにしなければ、、)。

獣医療過誤相談室アドバイザー獣医師



このような事件のアドバイザーを若輩者の私が参加させてもらって恐縮している反面考えさせられるお話があり、とても勉強になって助かっています。
「自分から見たら当たり前」でも、普通の飼い主さんには考えもしない事がたくさんあるんだなぁ〜と思い、日頃の接し方に注意するよう、自分自身を奮い立たせています。

飼い主さんのちょっとした油断から、判断を誤って亡くしてしまうケースも多々ありますが
それでも、プロである私達は助ける事が使命であり、また、のんびり屋さんの飼い主に指導しながら適切で慎重な仕事をしなくてはいけないと痛感します。

このサイトに寄せられる事件や、飼い主さんの貴重で痛烈な意見を、定期的に文章にし、全国の動物病院に発送したい気分です。
身近に発生しなければ気が付かない問題だと思いますから、このようなお話は、獣医師、看護士に関わらず全ての病院関係者に伝えたいですね。

ウサギちゃんの飼い主さんには、本当にお気の毒です。
ご自分でも反省点を述べていらっしゃいますが、亡くなったウサちゃんの分まで この体験を生かして、より楽しいペットライフを送って欲しいものです。

獣医療過誤相談室アドバイザー
動物病院経営兼動物看護士

■獣医療過誤相談・応対事例索引へ戻る ■次 獣医療過誤相談・応対事例9へ

▲このページのTOPへ

■ お問い合せ■ ご意見お待ちしています
sumire@sweet.forum.ne.jp

動物医療過誤裁判 すみれちゃんのために出来ること

獣医療過誤相談者の相談内容など掲載記事の転記はお断りします