動物病院でのペット医療トラブル

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獣医療過誤相談室へ届いた相談の中で、解決した事例からご紹介させて頂きます。
現在抗争中、まだトラブルが解決していない事例については、解決後の掲載となります。

獣医療過誤相談 事例7

(相談者 宮城県 女性S様)

高齢の猫の様子が突然おかしくなりました。
獣医師は糖尿病と診断し、治療を開始。
重篤であるという話は無く、1日入院ですぐに帰れるという話。
ところが翌日、容態が急変していました。
そして死亡、獣医師は原因が不明と言います。
病理解剖もしましたが、結果、死因は不明のままでした。



今年の10月頃、飼っていたオスの猫(10歳ぐらい)が後ろ足をもつれ気味にして歩くようになり、家を空けている間に怪我をしてしまったのではないかと思い、問題の動物病院で診察して頂きました。
診断の結果、糖尿病と診断され、治療のために一晩預ける事になりました。
翌日、引き取りに伺うと、点滴をされぐったりとした猫の姿を目の当たりにし、不安な思いが募りました。
「どうしたんですか?」と担当の獣医の方に尋ねると、「分からない。500あった血糖値が160まで下がったのに…。
血管にばい菌が入ったんじゃないだろうか」と私が理解できない曖昧な答えでした。
その後、「血流を良くする」と言って、別の点滴を注入しましたが、その時飼い猫の反応がなくなり、心配になった私は「死んだんじゃないですか」と問いましたが、「心臓は動いているよ」と言って、その場は引き上げることにしました。
しかし、それから約3時間後に飼い猫の死亡を伝える電話が入り、急いで病院に向かいました。
獣医は「容態が急変しました。死んだ原因は分かりません」と言いましたが、私は糖尿病の治療をして急死するという思いもよらない結果に納得がいきません。
ある機関に病理解剖をお願いし、死亡原因を調査して頂きました。
その結果、私は担当の獣医の医療ミスであるという確信をいっそう深めております。
そこで、お願いがあります。
飼っていた猫の死亡原因は何だったのか、獣医の方に過失があったのか、過失があったなら今後どのような手続きを行えばいいかを教えて頂ければと思います。
以下に獣医の診断書とカルテ、そして病理検査の報告書を記入しておきます。

<診断書> 主な症状 尿の色が薄い

   予想される病名 糖尿病

検査項目

GPT    90
Glu    595
BUN   37.0
Cre    0.8
WBC   9.5
RBC   7.80
Hg     13.1
Hl     38.5
MCV   49
MCII   16.7
MCIIC  34.0
PLT    755

(いずれもCに丸が付されていた)

<診療簿>
16年10月9日 後ろ足がよろける
  LLLT
   尿の色が薄い、糖尿病      CBC、血(4)
   (pH5、ブドウ糖3+)w)     クリレダ pd 
   インシュリン15単位→入院にて低血糖の看視
   夜半(12:00)容態悪化     ブドウ糖5% 20ml
   Glu160 血圧低下により後肢 CBC 血@
           よりの採血不可   ネオフィリン0.5ml
   T38.1 P110 R75   ラレクス0.2ml
   1:00 容態安定        酸素室
                    プレド(?)0.5ml
  10月10日朝6:00 再度、容態悪化 点滴(ソルラクト500ml
                      レイチオ20ml)
                    ネオフィリン0.5ml
        昼12:00 死に至る

<その獣医から渡された資料ー心筋症による血栓塞栓症ー>

(以下、獣医によってラインが引かれていたところを抜粋) しかし猫では大動脈三分岐での閉塞が最も多く、その場合は内・外腸骨動脈、正中仙骨動脈に閉塞が起こり後肢の不全麻痺が起こる。
多くの血栓症の猫は治療にも関わらず症状の発現後すぐに死亡してしまう。

<病理検査の報告書>
病理組織検査臓器  肝、腎、脾、心、肺 病理組織学的診断  See description

概要  腹腔内及び胸腔内の諸臓器を検索したところ、慢性経過をとった膵の糖尿病性変化が顕著に認められました。
急性の転帰を示して死亡するような所見ではありませんが、全身性の臓器にも種々の障害が生じており、多臓器の複合的な機能不全により死に至ったと考えられました。

肝は死後変化が加わって組織学的検索ではっきりとした所見は得られていませんが、肉眼上からは高度の肝機能障害があったと考えられ、その他、糖尿病に関連するすると考えられる病変が、肺や腎に見られる他、心にも循環不全からくると考えられる軽度の心肥大と心筋炎が認められています。

獣医学に関しては素人なので、専門分野の方に少しでも正確な情報を伝えたく、長々と羅列してしまいましたが、ご理解のほど宜しくお願い致します。
ぜひ、亡くなった飼い猫のためにも、また今後このような事が起こらないようにするためにも、みなさまのお力をお貸ししてください。




こんにちは

猫ちゃんお亡くなりになったことお辛いでしょうが気持ちをしっかり持って下さい。

経過と診断そして病理検査のメール読ませていただきました。

まず最初の徴候が、後肢の不全麻痺ということで病院に行かれたということですね。

そのことだけから考えられることはたくさんありますが、 糖尿性の神経症状も十分考えられますし、 大動脈血栓症もまた十分考えられるものです。

その他には脊椎障害やウィルス感染、心臓、肝臓、腎臓などの臓器不全でもそのような徴候がでると思い ます。

そこで血液検査を行ったわけですが、血糖値が相当に高くなっている状態にありました。

脱水の状態となどはどうだったのでしょうか?
ウィルスの検査はどうでしょうか?

それから人間の糖尿病と異なり動物の糖尿病は発見が遅く重篤になってからの受診が多く、 糖尿性のケトアシドーシスを起こしてからの治療になることがたびたびあります。

ケトアシドーシスを起こしている状態は緊急でかつ危険な状態です。
そのためケトアシドーシスでの治療は非常に困難で治療不成功に終わることも少なくないことをご理解願いたいと思います。

状態が悪くなってからの注射で余計にぐったりとしたということですが、何を注射したのでしょうか?
ミスを疑っていらっしゃるようなのでお聞きしたいのですが、どのようなミスをお考えですか?

いきさつや検査結果を見せていただいた限りでは、診断は糖尿病で大きな間違いはないと思います。
そして、糖尿病だとしてもその原因を追究できるまでの検査を行ってはいないので、それ以上の診断はできないです。

たとえば急性膵炎による糖尿なのか、とかその他の原因による糖尿なのか、 また各種臓器の評価ができるまでの検査を行っていません。

ただ、病理組織検査の結果より糖尿病の状態は肯定されていますので、 診断が大きくミスしているということはなさそうです。

ミスがある可能性としては処置や処方にあるかもしれないというぐらいです。

死亡の原因として推察されるものをあげておきます
1 糖尿性のケトアシドーシスなどによる多臓器不全
2 不適切な薬剤投与
3 大動脈血栓症を併発していたことによる死亡
4 急性膵炎
5 その他予測不可能な原因

というぐらいでしょうか。

現段階ではミスが有ったともなかったとも言いがたい状況です。

では、より詳細な情報をお待ちしています。

獣医療過誤相談室担当獣医師



内容証明書送ってから私にI病院から一度電話入れたと言いましたが すぐにW動物病院にI先生が聞いたそうです。
その時W病院の先生が 飼い主さんは私の方で説得するので二三日待ってくれと言いそのまま二月近く連絡無し病理検査結果説明の時W病院先生  I先生も私の判断は違っていました。と言いました。
この事件から我が子殺したような切なさ悲しさに私が病院通いする事と成りました。
医師に訳を言った時人間と動物の違いは有れど先生曰く敗血症又菌血症と見ました。
宜しくお願いします



野上です。

獣医療過誤相談室の担当獣医師からはまだ回答が来ていません。

ちょっと背景と状況が良く分からないのですが、 W動物病院とI病院とはどのような関係なのでしょうか?
知りたいのは、医療ミスかもしれない、という動物病院が処方し投薬したカルテの内容です。

また先ほど、当HPの獣医師と話したのですが、インシュリンの種類について知りたいそうです。
医療ミスがあるとすれば、処置の仕方に問題があったのではないか、という考えのようでした。

インシュリンの種類には今、一般的に使われるものが数種類のものがあり、 それぞれに投与量が違うそうなのです。
ですので、そのインシュリンの種類によっては投与が多すぎた可能性もある、と言っていました。 どのインシュリンを投与したのかをハッキリ薬剤名を知りたいそうなのですが、わかりませんか?
インシュリンを多く投与し過ぎると低血糖になり死に至るそうです。
もしお分かりでしたら、インシュリンの薬剤名をお知らせ下さい。

それからすみません。
ちょっとお話の内容が分かり難いのです。
事件の背景や複数の動物病院や獣医師などが出てくる関連が掴めていないので、 誰が誰に何をどう聞いたのか、誰が誰に何をどう言ったのか?
明確にして頂かないと、なんだか要点が掴めず、登場人物がごちゃごちゃで、状況が分かりません。
ゆっくりで結構ですので、落ち着いて焦らず説明して頂けますか?
気持ち的にパニックになってしまっているのはこちらも充分に分かっています。
だからこそ冷静になって下さい。

いずれ先々必要になってくると思いますので、他人が読むことを前提として全体を日記のようにまとめたらいかがでしょうか?

また事実関係が私に明快になれば必要とあらば、法律相談に応じて下さる弁護士さんをご紹介致します。
だからこそ、焦らずに事実関係をしっかりと整理し、第三者に分かり易いように要点を伝えることは大切です。

とにかくまず第一に冷静に落ち着くことが肝心です。

すみれHP管理人 野上さやか



I医師は最初にいって亡くなった所です。
W病院は病理検査を依頼し そこから某病理機関に臓器検査依頼した。
I先生は遺体引き取りに行った時は容態の激化に原因わからぬと言い血管に梅菌が入ったのでは?と言ってました。
その時は突然の出来事で何も知恵が出ず家に連れて帰りました。
が悩みあげく納得出来る方法探し他のW病院に依頼した訳です。
その間の医師同士の会話は合ったそうです。
先日、I先生に納得説明の電話を入れやっと会えたのです。
その回答でした。



こんにちは

> I先生も私の判断は違っていました。と言いました。

ということは自分で診断ミスをした、ということを認めた、ということでしょうか?

> 病理検査結果説明の時W病院先生  I先生も私の判断は違っていました。と言いました。

これは病理検査の結果を見て、W動物病院の先生とI先生がどちらも、「判断は間違っていました」と言ったのですか?
もしそうであれば、何がどう間違いであったのか、聞きましたか?

獣医療過誤相談室・すみれHP管理人 野上さやか



何度も申し訳有りません、判断が違っていたと言ったのはWの先生お一人です。
訳は分かりませんと言って検査資料全て私によこしました。



すみれHP管理人の野上さやかです。

話が分からないのですが、
判断が間違っていた、ということは一体どのようなことなのでしょうか?
判断、というその言葉は一体何を指しているのでしょうか?

また訳も分からず、判断が違っていた、ということはおかしいと思います。

訳があるから 判断が間違っている ということが分かるわけで、 訳も無いのに 判断が間違っている とは言えないと思います。

「判断」とはどのような判断を指しているのですか?

I先生の処置が正しかった、と思っていたこと なのでしょうか?
それとも逆に、I先生の処置が間違っていた ということなのでしょうか?

申し訳ありませんが、こういう意味不明瞭の話ですと、いつまで経っても事の真相が見えません。

獣医療過誤相談室HP管理人 野上さやか



説明不足でした。
I先生もW病院の先生も結局は直接的な死因は判らないとゆう事です。
W病院の先生は私が検査依頼をしたまでです。
I先生には死因を文書で報告して下さいと要求しました。



獣医療過誤相談室の野上さやかです。

当HP担当獣医師とも相談したのですが、頂いた資料から「医療ミス」を断定出来る材料は無く、 また状況やS様から伺った獣医師の話の内容にも、特にここが不審と指摘出来るものがありませんでした。

猫ちゃんがなくなった動物病院の獣医師も病理機関に検死解剖を依頼してくれた獣医師の会話にも「医療ミス」を示唆する内容のものはありませんし、結局、死因は不明ということですね。

S様が何を持って不審と考えるのかを具体的に提示して下されば、それに対する評価も可能ですが、やりとりしていても一向に正確な状況が掴めません。

具体的に誰が誰にどう言ったのか、というような明確なお話と説明が無いのでこちらとしては情報不足で推測不可としか言いようがありません。

以下、獣医師とのやりとりを纏めた内容です。

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確定的なことはいえませんが、糖尿で後ろ足が痺れるという神経症状が出た来たわけ ですから相当進んでいたと考えるほうが自然だと思います。
軽度ならばそんなに臓器に障害が出て来はしません。
そして、多臓器に障害が死後認められているわけなので、 やはり、糖尿による多臓器不全で死亡したと考えるのが一般的です。
そして、なんで死んだかと問われたら、治療が間に合わなかった、と言うことだと思います。

ミスだと断言できる根拠はなさそうです。

確かに病理の診断では急死するような所見はないと書いてありますが、 それはあくまでも病理の各組織の話であって、全身状態を的確に見ているわけではないのです。
さらに言えば、死亡した原因をこれだと決めてはいないわけです。
病理の限界だと思います。

この病理のコメントをよんで医療ミスであると確信するには問題を感じます。

人間では糖尿ですぐに死ぬのはおかしいと考えがちですが、動物の場合、 具合の悪さを自分で申告出来ませんから、飼い主が気がついて病院に連れて来る時は、 かなりの重症度に進行してしまっている場合があります。

もしかしたら大動脈血栓症かもしれません。

しかし、大動脈血栓症だとしたら、どちらにせよ助からなかったと思います。

猫ちゃんのご冥福をお祈りします。
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お力になれず申し訳ありません。

獣医療過誤相談室 相談室担当獣医師/HP管理人野上さやか



すみれHP・獣医療過誤相談室の野上です。

獣医師の方から追加のコメントが来ていますので、転送します。

*******************************************************
感情と事実の結果というのもは異なるものです。
そのあたりをどうかご理解下さい。

S様が何を持ってミスかと確信したのか、ということを知らせてくれたらそれについて助言することは可能です。
それらの「何にミスを確信したのか」ということが分かりません。
それをきちんとこちらに伝えて下されば、それについて助言をしたいと思います。

獣医療過誤相談室担当獣医師
*******************************************************

以上です。
S様のお気持ちは分かるのですが、「医療ミス」の存在があるかないかの判断は事実の認定です。
もう少し、「事実」がこちらに伝わるように事の次第を記述して頂けますか?

一行ずつ、あるいは単語の羅列に近い文章では、こちらに状況は伝わって来ません。
どうかよろしくお願い致します。

すみれHP・獣医療過誤相談室 管理人 野上さやか



忙しい中、お力をお貸しして頂いてありがとうございます。

私が不審を抱いたのは、I病院の担当医の入院前の説明でした。
入院前の説明では、「一晩お預かりして明日には退院できます。」と言われ、 翌日の容態が急変した際にも、特に詳しい説明がないままに 「いつでもお見舞いに来て頂いて結構ですよ」との話だったので、 すぐ元気になるものだと思っていました。
にも関わらず、家に戻る事も叶わないまま、急死してしまいました。

ひどい容態であるとの説明もないままに亡くなってしまったため、 私は糖尿病でというより、糖尿病の治療にあたったその獣医に ミスがあったのではないかと思いました。

病理検査にも「急性の転帰を示して死亡するような所見ではありません」との 説明があったのでその確信を深めた訳です。

もし重度の糖尿病で亡くなったとしても、 I病院の担当医は重度の糖尿病である事を認識していなかったために 治療ミスをおかしてしまったのではないか、 あるいは、重度である事を隠していたのではと思えてなりません。
実際、夜中に容態が急変したことをカルテを見るまで知らされなかった訳ですし。

あの時、担当医が「重度の糖尿病である。万が一の事もありうるかもしれません。」 というような説明があれば、このような不審は抱かなかったはずです。

私はその担当医の治療前の検査の怠慢、治療方法の誤り、 あるいは飼い主に対する説明不足があったのではとの不審を抱いてます。

今後、このような動物を大切に思う飼い主の気持ちを裏切る事のないように その担当医に訴えたいと思っていますが、どのように伝えればよいでしょうか?

また、今回の件で、私は夜も眠れない日々を過ごすことを強いられ、 病院に行かざるをえない状況にまで追いやられました。
そこで、このような事を二度と起こさないという反省も含めて、 慰謝料というのを請求したいと思ってますが、 どのように話を進めていけばよいでしょうか?
またどれくらいの金額を請求する事になるでしょうか?
示談で終わらせたいと思ってます。

度々、説明不足で混乱を招く事もありましたが、 宜しくお願い致します。



獣医療過誤相談室の野上です。
詳細な経緯と「医療ミス」と思う理由をお知らせ下さってありがとうございました。

担当獣医師から回答が来ましたので転送致します。
ご参考にされて下さい。

*******************************************************

いきさつ経緯や心情は理解できました。
そして、なぜ医療ミスかと疑っていることも理解できました。
そして、S様のお気持ちを察することもできました。
突然の猫ちゃんの死亡ということを突きつけられて動揺や狼狽は十分理解できます。

しかし、医療ミスと関連することとはまた別問題であるということをご理解願いたいです。
そして、医療ミスで慰謝料を求めるということであるならば、明らかな"ミス"の証拠がないことには、 単なる言いがかりやひどい場合は恐喝と取られかねてしまう可能性があります。

さて、状況判断ですが、血糖値が595ですから、並みの値ではないのは明らかです。
そして全身状態も良くはなかったと考えます。

単純な糖尿病であれば血糖値が安定すれば早期の退院も可能だったかもしれませんが、 病理の検査により各種臓器に糖尿性の病変を認めているので、 相当経過が長い重度の糖尿状態にあったことが推察されます。

そのなかで、明日退院の話を出されたのはなぜかはわかりません。
しかし、糖尿の初期治療としてはインスリンの投与を行い血糖値を安定させることしか、 その状態ではできることはなかったと思います。

ですのでインスリンの投与を行い血糖を160まで低下させていますから、 治療自体が間違ったものであったとは言えないと考えられます。

夜間も監視し状態の変化に対応して処置をおこなったわけですので注意義務違反にも当たらないと思います。

もし相手側の獣医師の落ち度を挙げるのであれば、結果的に、最初の診断時点で適切な予測と その予測に従った適切な説明をしなかった、という落ち度はあると思います。

しかし、あくまでも予測の話であってそのことが慰謝料の問題になるとは思えません。
そして、予測と異なった結果であったことをもって医療ミスというのは今の日本の現状では不可能でしょう。
そして、医療とは結果責任を明確には問えないものなのです。

獣医療過誤相談室担当獣医師
*******************************************************

以上です。

結果として、「医療ミス」の根拠を指摘するには至らず、確かに猫ちゃんの担当獣医師は、S様に対して説明不足ではあり、猫ちゃんの状態把握と飼い主様へお伝えする状態と予測が不適切だったと思いますが、それが法的に慰謝料に値するかどうかは今の日本の獣医療の現状と法的判断をする基準としては難しいと思います。

「医療ミス」と法的に認定されるためには、被害者が「医療ミス」であることを証明する必要があり、S様のおっしゃる根拠は、法的に肯定される証拠とはなりえない、と思われます。

以上、当相談室の見解としては、医療ミスとするには難しいと判断致しました。

尚、納得が行かない場合は、弁護士を依頼して訴訟を起こすこと自体は不可能では無いと思いますが、 その結果が期待されているものになる可能性が非常に低いと考えます。

猫ちゃんのご冥福をお祈り致します。

S様がどうか早く立ち直って下さることをお祈りし願っております。

ありがとうございました。

獣医療過誤相談室 獣医療相談担当獣医師/管理人 野上さやか



野上さやか 様

今回の件で、お力添えをして頂いてありがとうございます。

本日、我が家にI病院の担当医の方が来られて線香をあげていかれました。
そして、今回の治療の件で、初めてのケースだったみたいで 容態が急変した際にどのように対処していいか分からず、 できる限りの事はしたけども、助ける事ができず、 また、どのように説明すればいいのかわからなかったため、 結果として説明不足となってしまった事などを 正直に話していかれました。

最初から正直に話してもらってたら・・・との思いもよぎりますが、 おかげで私のほうも納得することができました。

拙い説明で度々ご迷惑をおかけしたりしましたが、 どうすればよいか分からない中で力になって頂いた方々がいた事で 大変、心の支えになりました。
相談室を管理されている野上様、また本業の傍ら相談に乗って頂いた 担当獣医師の方に感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。



こんばんは

獣医療過誤相談室の野上です。

ご報告のメールありがとうございました。
獣医師さんがお線香を上げて行かれた、とのこと。
正直な気持ちを打ち明けて下さり、S様のお気持ちも落ち着いたとのこと。
本当に安心致しました。
本当に良かったです。

タイミングが入れ違いになってしまいましたが、 獣医療過誤相談室担当獣医師から追加で下記の提案が来ていて、 私の方からも追加のメールを書いたので、一応送っておきます。

<獣医師からのコメントです>
***************************************************

S様からの文章で

"[このようなことを繰り返してほしくないから] 慰謝料を請求する"

と記載されてありましてので、 もし、本当にそのようにお思いであれば、慰謝料のことは省いて その思いだけでも手紙という形で先方の獣医師に伝えられたら良いかと思います。

もう少し、説明をして欲しかったことや 安易に楽観視させないで欲しかったなど。

今後の診療において相手の獣医師のためにもなると思いますし、 インフォームドコンセントの重要性にも気づくと思います。
また、その病院へ行く他の方のためにも、他の動物たちのためにもなると思います。

また、担当された獣医師はわからないものはわからないと正直に言っていますし、 データやカルテも公開しています。
決して悪い獣医師では無いと思います。

的を絞った検査をされているようですが、これは恐らく、検査費用が高額になってし まうのを避けたいという考えがあったのではないかと思います。

***************************************************

以上です。

大変ご心痛の中、余計なことかもしれませんが、これは私の経験から学んだことです が、

やっぱり飼い主は、「もし例え預けて死んだとしても、この獣医さんなら絶対に最善 を尽くしてくれるはずだ」と、そして、やはり亡くなってしまったとしても、「あの 先生ならきっと手を尽くしてくれたはずだ」、と心底信じられる獣医を主治医に探 し、良い信頼関係を築いて行くべきです。

それが結局、自分を救うことにもなるのです。

私事ですが、私もつい先日、我が家で10年暮らしたペットを亡くしました。
長い間重病を患っていた子でしたが、主治医は懸命の努力で奇跡的とも言える延命の 日々を下さいました。

最期はその主治医に預けた入院中に逝きましたが、私はあの主治医ならきっとこの世 で最大限の努力をしてくれたはずだと信じています。

私もその子も幸せ者だと思っています。

その主治医は、最後に、「最後まで私に診させて下さってありがとうございました。 私はただ診ていただけで本当に頑張ったのはこの子とこの子を信じ続けた飼い主さん です。私もこの子から伝えられたメッセージをしっかりと受け止めてこれからも頑 張って行きます。」と言ってくれました。

その獣医師の言葉と誠意と信頼関係が私を支えてくれました。
そしてそんな獣医師に最後まで見守られたあの子の魂は迷うことなく空に羽ばたいて 行ったと信じています。

Kちゃんもきっと迷うことなく旅立ったと思います。
S様もどうか頑張って頂きたいと思います。

すみれHP 野上さやか

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