パルボでは無く、また回復に向かっているとのこと、ほっとしました。
とても嬉しく思います。
獣医師への質問や、またセカンドオピニオンの要望や転院など、
言い出しにくいがために、手遅れになってしまうことも少なくないと思います。
私も、色々な動物病院での問題やケースを知ってしまうと、
「最初から良い病院」「最初から良い獣医師」に運良く当たる確率の方がよほど少ないのだ、
ということが分かるようになりました。
ましてや動物医療の社会システムは皆無で、
問題が起きても飼い主の立場も平等に考慮してくれる相談窓口はどこにもありません。
社会の、法律の不備と矛盾が存在している限り、弱い者にしわ寄せが行き、
どうしても結果的に理不尽な目に遭うのは常に弱者です。
その現状の中、悲しい目に遭わないように、
飼い主は自己防衛のために考慮し手段や動物病院を慎重に選択する必要があります。
そういう現実がある限り、セカンドオピニオンや転院は、
飼い主の当然の権利と家族の命を守るために必要な手段であり、当たり前のことであると思って良いのです。
獣医の独り善がりのプライドに気を使って、大切なものを失っても、最後に傷つくのは常に飼い主です。
何が一番大切なものなのか、本当に飼い主が守らなくてはならないものは何なのか?
それは獣医のプライドではありません。
そのために、嫌な顔をされ、不快な態度を取られても、臆しない勇気も必要です。
飼い主にとって一番大切なのは家族の命です。
そのことを常に忘れずに向かい合って下さい。
ペットショップは売った動物に問題があり病気が発生してもそれを隠蔽するためにお金を使って提携獣医を雇う。
マスコミもお金によって動物病院を取り上げてみたり、高評価をつけてみたりする。
ネットの掲示板などでは、近所のライバル動物病院を蹴落とすために、一般人を装って悪い評判を書き込む獣医師や、
また、自分の動物病院を高く評価する書き込みを自らしたりする。
ネット上の評判もマスコミの評価も、口コミも、結局、その真偽は分からないというのが事実です。
確かなものは、やはり自分で行ってみて、その動物病院をチェックする、獣医師と話しをしてみる、
質問をぶつけて誠意を持って接してくれるかをみてみる、などするのが一番です。
同じ免許を持ったプロなのだから、どこでも大差は無いはずだ、そう考えてしまうのが普通だと思いますが、
ところが現実は違います。
大変でしょうが、愛する家族のために、そして、ご自身が辛い思いをしないように、
これからも頑張って良い獣医さんを探す努力、信頼出来そうな獣医さんを見つける努力をして下さい。
ホームドクター、かかり付けの主治医を選ぶ時にその選択の要点として、
私が考えているものですが、お話しておきます。
獣医師は大抵の種類の動物の診療に対応するようになっていますが、当たり前ですが、
動物の体の仕組みは同じ生き物であってもそれぞれ違います。
多くの種類の動物の診療を的確に行うことなど不可能です。
また同じ動物であっても、その部位(目、外科、内科、循環器など)によって得意、不得意があるのは当然です。
かかり付けの主治医はその全ての分野に的確に処置をする必要は無いと思っています。
その病状から的確に診断を付け、自身がその分野に不得手であれば、得意とする獣医師を紹介すれば良いのです。
そのためにかかり付けの主治医に必要なものは、的確に診断を付ける能力、
そしてその分野分野の優秀な獣医師と常にネットワークや仲間との情報交換に努め、
必要な時には、自分のお門違いなプライドなど気にせず、
その子のために最適な道を飼い主に提示することが出来る獣医師です。
頂いたメールは獣医療過誤相談担当の獣医師に転送しておきます。
きっとよろこぶと思います。