動物病院でのペット医療トラブル

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獣医療過誤相談室に寄せられた相談内容から

すみれHPにおいて協力獣医師がボランティア対応して頂き、『獣医療過誤相談室』を2004年6月から運営して来ました。

獣医の医療ミス、医療過誤や医療過失、怠慢を疑う色々な飼い主の方から相談、それぞれ色々なケースがありますが、どのお話も共通して、獣医師の説明不足、インフォームドコンセントの欠如、コミュニケーション不足を感じます。

そして飼い主さんの認識不足、手術や麻酔のリスク、基本的な処置の水準などを知らないために、 きちんと説明を求めない、そして求めても獣医師が取り合わない、飼い主の訴えを甘く見る、 そして手術などの結果が悪く、トラブルになるケースが多いです。

飼い主側と獣医師側が必ずしも同じ認識でいるとは限らないのです。
その認識のズレがトラブルを生むことも多々あります。
それが思わぬ落とし穴になって、「こんなハズでは無かった」、「一体どういうことなのか?」と言う思いが不信に変わってゆくことがあります
その認識のズレを少しでも解消するために、充分なコミュニケーションと説明が必要だと思います。

また、飼い主さんの多くに見られる現象が、獣医師に気後れしてしまい質問出来ない、セカンドオピニオンなどを求めることが出来無い、転院することに躊躇する、などです。

獣医師の飼い主への説明は義務であり、質問やセカンドオピニオン、より合った治療を求めての転院は飼い主の当然の権利です。

獣医師側で問題だと思うケースでは、該当の獣医師が、現在の獣医療の一般水準と思われる処置に到達していない対応をしていても全く気にしていないことです。

また、最近は動物病院が増え、過当競争のために、不妊手術・去勢手術に関しては、価格を引き下げる傾向があるそうです。
不妊手術・去勢手術にかかるコスト削減のために、必要な術前検査を省いたり、術中の処置を省いたりする動物病院もあるようです。
そのために手術のリスクが大きくなることを説明の上で、飼い主さんが経済的な理由のため、承諾した場合であればやむを得ないのかもしれません。
しかし、当サイトに相談に来られる飼い主さんのケースに限っては、獣医師が事前にそれに伴うリスクの増加についての説明せずに手術に踏み切りペットが死亡しています。

飼い主は獣医療についての知識は持ち合わせていない、もしくは乏しいことが一般的です。
低価格のために省かなくてはならない処置や検査があるのであれば、それに伴うリスクもきちんと説明の上、飼い主の理解と承諾を求めて下さい。
ただ、その処理を省くことだけを説明しても、医療知識に乏しい飼い主にとっては、それがどういう意味であるか理解していることは少ないのです。

そして飼い主さんにも、もし説明を受け、それがどういう意味を持つのであるかが不明であれば質問をする。

近隣の別の動物病院に問い合わせをして、料金や処置内容を聞いてみることも良いと思います。
問い合わせた先の獣医師が親切であれば、必要な処置を省くということがどのようなことなのか説明してくれるかもしれません。
同じ程度の料金で必要な検査はきちんと行ってくれる動物病院かもしれません。
動物病院の経営に対する考えは、どの獣医師、経営者も同じとは限らないのです。
ペットの命の安全に関わる部分では無く、別の手段、別のところででコスト削減を図る経営者もいるでしょう。
トラブルを回避するために、より良い動物病院を求めて出来る限りの情報を収集することも飼い主の責任です。

また、日本では、獣医師免許のライセンス更新制度も研修制度も無ければ、獣医師の医療技術や知識の有無を監視、監督する機関が無いために、一度免許を取ってしまいさえすれば、全ての権利の継続が守られています。

そして問題があっても、それに対して注意を促し正して行けるような権限を持つ機関はありません。

それは獣医業界を管轄する国の体制が曖昧なことも起因していると思います。
獣医師という職業は法律上とても曖昧な位置にあります。
通念上、医療という部分があり、反面、法的にはサービス業と定義され、商業的な色合いも持ち、自由診療とされ料金も自由、しかし広告は制限されています。

獣医師はサービス業、自由診療だから利潤を追求して良い、と解釈する人間もいますし、医療者であるという認識に基づき日々の職務に当たる人もいます。

私達飼い主は後者の獣医師を探すべきですが、外見上、簡単には見分けは付きません。

前者の獣医師は、商売と割り切っているため、広告料に見立てマスコミサービスしたり、マスコミ受けするような行動、発言で、うまくマスコミを利用し高評価を付けさせる手段に長けている獣医師も少なく無いからです。

獣医師の業界は陰湿な世界です。
腕が良く飼い主の評判が良く、あまりにも他を抜きん出てしまうような獣医師は足を引っ張られます。
また、周りの開業獣医師に比べ、高すぎる医療技術を持つ獣医師はやっかまれ、悪い噂を流されたり、潰されたり、その功績を闇に葬られたりします。

少しでも飼い主がペットを病院に連れて来やすいようにと、低料金を設定すれば周りの動物病院や地域の獣医師会からクレームが入ります。

ボランティアで野良猫などの不妊・去勢手術や治療を無料で引き受ける獣医師のところには、「無料でやられたのではこっちが商売にならない」と近隣の獣医師が徒党を組んで押しかけ動物病院内を荒らして行くという話を聞いたことがあります。

しかし、世間には決して表ざたにならない出来事です。

獣医師会内部には派閥があります。
徒党を組んで、良い獣医師を潰す策略に便乗する人間が、派閥の強さで勢力を受けて知名度を上げ、マスコミに取り上げもてはやされたりとなかなか一筋縄では行かない世界です。

獣医師会の内部の状況は未だに昔からの旧体制が依然存在しています。
派閥争いや画策、陥れ。
今の通常の社会から隔離されたような世界です。
その風通しの悪さ、そしてその体制を継続させようとする古い考えの獣医師たちが今も獣医師会の上位を牛耳っていることが獣医業界の体質改善を阻んでいます。

日本の獣医療が向上しない最大の原因では無いでしょうか。

日本の獣医療の成長を阻む大きな原因には、その悪習にしがみ付こうとし先住権を主張し、業界を牛耳り続けようとする勢力の存在が大きいと思っています。
そのために、高い志を持ち獣医業界を改革しようと考える若い獣医師はなかなか伸びて行けないのだ、と言う話も聞いています。

日本の動物医療、獣医療が社会システムを伴い充実したものになってゆくには、動物問題は社会問題であるという国の認識と獣医師会の体質改善が必須です。
獣医師会、及び、獣医師さんたちにお願いすると同時に、私達飼い主も、改善の流れに力添えをするような努力をする必要があると思います。
他ならぬ、私達の家族なのですから。

そして中には説明などする必要などないと思っている獣医師や飼い主からの質問を嫌う獣医師もいます。
ですが、中には、飼い主側の認識が乏しく、獣医はプロなんだから任せておけば良いと言い、説明など聞く必要は無い、必要な検査はお金がかかるしと嫌い、成功という結果だけを当然のごとく望み求める人もいます。
またそういう一部の飼い主が、逆に獣医師のやる気を削いでしまうこともあります。

問題がある獣医師が存在していることと同様に問題のある飼い主の存在も日本の獣医療、ペットを取り巻く環境や動物に関わる社会状況、事態を好転させない原因になっていると思っています。

飼い主側の獣医師に対しての認識不足(獣医師なら生き物であれば何でも診れるはず)や「動物病院はどこも同じ」という安易な思い込みが悪質な獣医師、動物病院を野放しにしているのも事実だと思います。

そして少なくないのが、夜間診療のための業界体制の不足から、24時間対応、夜間診療の看板を当てにして飛び込み医療ミスに遭うケース。

夜間診療を看板にしていても、謳い文句通りの充実した医療を施せる動物病院はなかなか無いというのが本当のところなのではないでしょうか?
夜間医療、24時間体制を看板とする動物病院は、大体、獣医師を何名か抱える大きい病院です。
動物病院の経営側から見れば、通常の診療時間内、一番来院患者が多い時間には、熟練した獣医師を配置し、あまり多くの来院を見込めない夜間はそれなりの獣医師を配備したいのはコスト上当然のことだからです。
その結果、慌てて夜間に駆け込んだ動物病院で医療ミスに遭いがちなのは言ってみれば当然の理屈です。

事態が好転することは簡単では無いと思いますが、最近はペットの医療訴訟も増え、少しずつですが声を出す飼い主も増えてきています。

獣医師や医師は確かに専門職ですが、それは職務上の知識において専門ということであり、人間性に優れているわけでも何でもないと思います。

一般の飼い主だからと言って怯むことも遠慮する必要もありません。
それぞれの職務にはそれぞれの専門性があり、その専門職の人間がその知識に優れているのは当然です。
飼い主には飼い主の権利と責任があります。
そして獣医師には飼い主に、分かり易く説明をする義務が法律によって定められています。

獣医師で無ければ出来ないことと同様に飼い主、あなたで無ければ出来ないこともあります。
獣医師に毅然とした態度で説明を求め、質問する、そして納得が行かなければ立ち向かう勇気、より合った動物病院、獣医師を求めて転院する行動力も必要だと思います。

そういった普通の飼い主一人一人が普段の病院選び、獣医師とのコミュニケーションなどに対して、もっと意識を強く持っていくこと、そしてそれを皆が継続して行くことが第一歩だと思います。

獣医師任せ、誰か任せでは無く、自分の家族です。
ペットを守れるのは飼い主です。

そして獣医療の向上は、どこかの誰かがやってくれるのを待つのでは無く、自分の日ごろの小さな積み重ねから、と考えることが必要なのでは無いでしょうか。

同じく、重要なことは情報公開、情報開示です。

飼い主とペットが動物病院で医療ミス、医療過誤に遭っても、その情報は大抵の場合、闇に葬られてしまいます。

動物病院、獣医師側は営業妨害、名誉毀損などの名目によって被害者側が持つ不利な情報から守られることが殆どです。

しかし被害者側の声と情報はどこにも行き場がありません。
受け入れてくれる場所がどこにも無いのです。
これではただ同じことがいつまでも繰り返されてしまいます。

飼い主側の声、被害に遭った情報も公平に扱われるための社会的体制が是非とも必要とされる時代です。
社会を変えるには皆様の力が必要です。
どうか、ペットのために、命ある動物のために、そして皆様自身の幸せのために、 お力をお貸し下さい。

獣医療過誤相談室 野上さやか
(動物医療過誤裁判「すみれちゃんのために出来ること」管理人)


獣医療過誤相談・対応事例INDEX

(事例8以降はまだ発生件数統計・分布に計上されておりません)

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